憎しみ、妬み、僻み
最近、憎しみ妬み僻みの感情が強くてつらい。
透析中、使い回しのシーツが臭くてしっとり湿ってたりすることが多くて、気持ちが悪い。大判のタオル、枕、掛布下に一枚を持ち込み、それでも臭う、不快で不愉快で仕方がない。そんな日はテンションがどんどん落ちていって、やり場のない怒りばかりが溜まっていって、周りを呪うような感情に翻弄されながら透析を受けるはめになる。
一回ごとにシーツを替えてくれるところが全国にはあるそうで、心底うらやましい。
そんな臭い気持ち悪いシーツで四時間強いられ、すっかり悪感情の塊のようになってクリニックを出る。一人で食事をとっても、まだ世界を呪っている。
娘を保育園に迎えに行く。顔を見た瞬間、それらがすべて吹っ飛んで、消えていく。そんなくだらない感情は必要ないとばかりに私の中にかけらも残らない。透析なんかに割くリソースなどない、メモリはすべて娘のことでいっぱいになる。私は幸せいっぱいになる。
透析に関するあらゆる不愉快、不快、苦痛、制限、不便……娘の世話をやいているとき、忘れられる。娘のために一日一日耐えて、延命を選択する。
娘のために。重すぎるので、本人には言わないし背負わせる気もないけれど。